先ほど2週間前から読み始めた本を一冊やっつけたので、その感想でも書こうかなと。
大袈裟なタイトルのように思えるこの本だが、著者本人は至って真剣に現政府から独立した新しい政府の立て方を考えている。というよりも、もうすでに新政府は立っているのだ。新政府国民もいるし、領土もある。さらには他国との交易も行なっている。つまり、もう既に立派な一つの国として成り立っているのだ。
しかし、大々的に『日本の中に新政府作っちゃいました!』とか言ったら内乱因子と見られて逮捕されちゃうので、今は坂口恭平さんが行う芸術的な活動ということにしている。表向きは。
普通の人に『新政府』などといってもポカンとされるのは当たり前だろう。ボク自身この本を読む前はうっすらとしたイメージは持っていたものの、その正体自体は完全に謎だった。
しかしこの本、読んでいるうちに、読んではいけないものを読んでいるような不思議な感覚に陥る。独自の考えで他人を先導して行く姿はまさに教祖とでも言えるような感じだし、この坂口さんの考えはある意味宗教的だと思う。
この本で主に著者が伝えたいのは、現政府に依存し過ぎない独自のレイヤー(層)を創りだし、それに従った上で生活していこうということらしい。地球を大事にしながら、現在の拝金主義や資本主義などに抗って独自の経済を運営することで、新たなライフスタイルや価値観を提供している坂口さんの行動力は本当に凄い。
0円ハウスや、0円生活、モバイルハウス、所有権があやふやになっている土地を独自の領土として有効活用、態度経済などなどと著者独自のレイヤーから生み出された信じられないような独創的なアイディアの数々は目から鱗である。これがただのアイディアではなく、著者自身がちゃんと実行しているから面白い。
不動産や建築関係の仕事に従事する人がこの本を読んだらどういう反応をするのかが気になる。別に建築とかに興味が有るわけではないが、近い将来には日本全国でたくさんの空き家が生まれるのは明らかなことらしく、さらには人口もどんどん減っていく。そんな中新しい建物をドンドン建てていくのは確かに疑問に思ったりもする。
本の内容とは全く関係ないのだが、今日ボクが働いているレストランに来た年配の女性のお客さんが、この本を読んでいた。それを見た瞬間とっさに、『ボクも今その本読んでますよ。』と声をかけると、とても嬉しそうな顔をされて、先日見てきたらしいエコハウスの話をしてくれた。熊本の坂口恭平さん宅以外にも、富士山の麓にエコビレッジがあるらしく今度そこに行くともおっしゃっていた。
こんな身近なところで同じ人に魅了されている人に出会うなんて奇跡だと思いつつも、坂口さんの思いがここまで浸透してきているのだと思うと本当に凄い。この本を読んでみて、この話は現実不可能な話じゃないのが確信できた。
本の中で坂口さんはよく『革命はすでに起きている。』と書かれていた。
まさに今日革命の灯火を見たような気がした。
動画は坂口恭平さん作詞の唄『魔子よ魔子』
あと、新居のガス開栓しました。ぱちぱちぱちぱち。
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