先日、4月に入学したばかりの1回生の前でぼくの学生生活について発表する機会を与えてもらったので、この場を借りて少し補足説明してみたいと思う。プレゼンのスライドだけでは中々伝わらない部分も多いと思うので、これを作りながら考えたことっていうのをメインに書いていく。
まず、ぼくの学生生活は4年間では無いということを最初に触れたい。2009年に入学して、2011年の秋学期から大学を休学した。そして、今年の9月に卒業する予定なので、計5年半という長い間「大学生」という身分で過ごしてきた。5年半も学生する人は中々いないと思うので、そこは全くに参考にならないかもしれないが、何も考えていなかった田舎の高校生が、APUという一風変わった大学に入ってからどのように変わったのかを観ていだければ良いかと。
プレゼンをするということが確定して、ずーっと頭の中で何を話そうかと考えていた。バイト中も、友達と遊んでいる時も、授業中も、どこにいる時もそのことばっかり考えていた。時には友達に相談しながら自分の頭のなかを整理してもらっていた。これはぼくの癖で、一つ考え始めたら他のことを全く考えなくなる。これで考え抜けたこともあるし、色々と抱えて全部中途半端になったこともあった。
まず最初に考え始めたのが『1回生の気持ちになる』ということ。これが難しい。5年半前とははるか昔のことのように感じる。というのも、自分の成長なんて自分で感じることなんてぼくはあまり無く、目の前のことをこなして色んな人と交流した結果今の自分があるというくらいにしか考えられないからだ。昔の自分を「よく頑張ったな!」と褒め称えるというよりかは、今まで自分と関わってくれた人たちみんなへの感謝の気持ちの方が大きい。
ぼくは勉強は全くと言って良いほどして無いしできないので、勉強とかについては何も言えない。むしろそんなことについて喋っても気の利いたことは言えないので却下。つまんないし。
最後に触れたアドバイス3つがある。『とりあえず何でもやってみよう』『将来の自分を細かくイメージしよう』『自分の気持ちに素直になろう』の3つのトピックについて話した。最初の2つは、言及せずともそのままなのでここでは割愛する。最後のトピックが、今回のプレゼンで最も伝えたかった部分で、1回生の内から意識しているだけで自分の世界を拡げることができる1番のエッセンスだ。
というのも、ぼくが1回生の時、そして休学するまでの間、ぼくは常に誰かの意見を軸にして動いていた。何もわからないあの時期だったらそれでも良かったのかもしれないけども、実際に自分のために何かを成し遂げるということではなく、誰かのためにとか、誰かに迷惑をかけないようにということを考え続けていた。
こんな考え方になったのにはいくつか理由があって、1番の理由は昔イジメに合った経験っていうのがある。イジメられないように生きていく術を身に付けたことで良かったこともあれば、悪かったこともある。これは本当に一長一短。
ぼくがここで1番伝えたかったのは、『もっと自由に生きて良いんだよ!』っていうこと。親のために大学に来たのか、誰かに迷惑をかけないように選択することに何の価値が有るのか。常に誰かのことを意識しながら生きることは、自分の人生に対する責任を放棄しているんじゃないだろうか。
『人生は一度きり!』とかよく言われるけども、それを常に意識して行動している人なんて少ないんじゃないだろうか。就職活動を始めた時、ぼくは大きな現実を自分に突きつけられた気がした。将来のことを考えれば考えるほど不安しか無い。そんな時、ぼくは「夢なんてクソ食らえ」だと真剣に思っていた。苦しい現実を突きつけられた自分の精一杯の抵抗だったんだと思う。
親からは大きな会社で働いて欲しいとか、就活終わった人が賞賛される風潮とか色んな環境の変化があって、うんざりしてた。そんな時に思い出したのが休学中の経験だった。休学時代に学んだことを一言で言うと「素直に生きることの美しさ」だ。何の影響も受けずに自分の気持ちに素直に生きることがどれほど自分に対して健康な気持ちいられて、生きていくことができるのか、それが1番のカルチャーショックだった。
そんな経験を踏まえて、ぼくは自分の気持ちに素直になって就活をやり直した。自分が好きな会社を受けて、結果自分の好きな会社に入ることができた。この決断が、ぼくが今まで生きてきた中で自分一人で考えぬいて選んだ決断だった。
世の中は自由に生きる人たちに対して酷く冷たいと思う。自分の気持ちを押し殺しながらも必死に働いてたくさんのお金を稼いだ人こそ自由だと考えられている資本主義の世の中では、「金」を中心とした議論が多くて本当にうんざりする。高学歴で高収入の人たちは、自分たちが勝者だと思って、色んなお節介をやいてくる。そんな人達よりも、いくらか収入が低かろうが、自分の好きなことをやり続ける人たちの心の豊かさの方がよっぽど素晴らしいと思う。
そんな経験や考えを踏まえた上で話したプレゼンだった。それが伝わったのかはわからないけども、感想文に色々なことをぶちまけてくれていて、本当に嬉しかった。もっと自分の人生というものを真剣に考えて、どういう生き方をしていくのかというのを、色んな事を経験しながらゆるーく形作っていってもらいたい。
就職という道は単なる選択肢の一つであって、旅に出ても良いし、ゆっくり自分を考え直しても良い。新卒一括採用が及ぼす、22〜24歳になったらみんな一斉に職に就くという異様な考え方には首をかしげちゃうし、別に自分の人生を好きに謳歌したところで誰かに迷惑がかかるわけではない。迷惑なんて生きてるだけで誰かにかけてるもんだし、そんなに気にする必要もない。
色んなところに行って、色んな人に会って、色んな経験をして、自分の世界をどんどん広げよう。その広がった自分の世界の中で、自分が一番心地良い生活をしていこう。
そんなことが伝えたいプレゼンでした。
1回生ワークショッププレゼンテーション
http://www.slideshare.net/fukagawakenzo/ss-36040876